黒歴史というやつは

 昔の創作原稿を読んで「あいたたたたた……」とやってるのは、冒頭だけしかない昔の原稿を見て「あれ? 俺何のつもりでこんなもの書いてたんだっけ?」と本気で思い出せないよりも精神衛生上いいような気がするから不思議だ。


 大学時代、およそ10年前に創設メンバーだったサークルが、「俺らが卒業したら自然消滅するだろう」という当時のメンバーの予想を斜め上に裏切って当時の約五倍の会員数とともに今なお存続していたことに驚き、当時の会誌バックナンバーを再版して学祭で配布していたことを知り内心悶絶した日のこと、そんな日のこと。


 とはいえ、あの頃のデータのうちいくつかは残ってないので俺ももらいに行けば良かったとちょっと思った。