存在価値に直結する病

 R・シロツメクサはAIがヤンデレ化するという点で味を出しているという評価がある一方で、AIヒロインは主人公に必要とされることが存在意義に直結するがゆえに、むしろ病まない方が難しいように思う。いやまあイリアとファム見てるとそう思うというだけの話。
 主人公と接することで平穏を保っている依存型ヒロイン(速瀬水月とか)も類似。


 「物語に裏切られる」ケースと、「存在価値を見失う」ケースでは、後者の方がより「病む」という表現に近いのかもしれない。それぞれのアニメ版において、楓は後者に近く、前者に近いのが言葉と霧乃であろう。また、言葉の対極にあるように見える世界もまた、少女メディアを好むユーザから見れば「物語そのもの」であり、誠に刃を突き立てた彼女は前者のケースに包含されるといえよう。


 もちろん私は前者の方が大好きだ。