彼らも人間だったのだ

 『ラヴクラフト全集 1』の残り、「壁のなかの鼠」「死体安置所にて」「闇に囁くもの」(どうでもいいが一発変換が「病みに」だった俺PCのATOKに乾杯)読了。HPLイコールクトゥルーだと思っていた俺には「死体安置所にて」のオーソドックスさが新鮮だった。


ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))

ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))

 「狂気の山脈にて」読了。


 それはそれとして、「闇に囁くもの」を読んでいる時に気付いたのだが、『宇宙戦艦ヤマト』TV版には、青く半透明で光る目を持ったスライム状の「冥王星の原生生物」が登場する。この生物の存在故に、ヤマトは冥王星上を波動砲でなぎ払うことができず(しかし『宇宙戦艦ヤマト3』では開拓惑星を波動砲で薙ぎ払っている)、また反射衛生砲破壊の命を帯びた潜入部隊もまたこの生物を殺さずに催眠ガスで一時的に排除していたよなあ、と。
 冥王星というのはクトゥルーの世界では「ユゴス」なわけだが(もちろんエリスの可能性もある)、少なくともヤマトの時代において冥王星の生物は既知にして危険性のないものであり、乗組員は直視してもSANチェックは必要なかったようである。
 ……時間経過と技術の進歩は残酷である。それでもラヴクラフトは今読んでも面白いのだが。



 スケルトンが作れないまま、本業外の名作祭と文献祭続行中。投稿のエントリまであとひと月無いのに……orz
 おそらく先輩に言われた「読めなくなった」状況に差し掛かっているのだろう。何とかして早急に乗り越えねば。