無題。

 「すごい作品」と「面白い作品」ってのは重なりながら根本的に違うモノであるにも拘わらず、オタという属性と宮崎事件以来のルサンチマンを背負い込んでしまっているが故に、オタは「面白さ」を内部で共有することに留め、外部に向けては(社会現象的・社会学的な)「すごさ」だけを主張してきたのはどうしようもない過ちだったんだなと思うようになってきた。


 ああ、今さらの話だ。5年blogやってきて、何いってんだ。逆に言えば、「すごさ」と「面白さ」を併せ持っていた時代に青春送ったことは幸運だったってことなんだけども。


 というわけで俺は「ここ」ではしばらく即物的なオッサンになる。シモネタだの脊髄反射だのが嫌いな人はしばらく近寄らぬが吉。


 あ、カルヴィーノ借りてくるの忘れた。三部作は面白いから読んでおけと東欧帰りの人に薦められてたんだが。