条件合致。
うわ、なんという懐かしい名前がw
大手出版社が餌食にならないのは結構前から言われていて、『出版業界最底辺日記』でさんざん愚痴られてたりする。「摘発・指定は少部数やや高めの価格帯が一番狙われる。ヤンマガヤンジャン等は一番エロで儲けているのに無視される」と著者である塩山芳明氏が指摘しているわけだが、同人誌というのは彼が指摘するこの条件にピタリと当てはまるのである。ましてやどれだけ取り締まっても出版業界の袖の下にも影響が出ないわけだし。
出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」 (ちくま文庫)
- 作者: 塩山芳明,南陀楼綾繁
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/07
- メディア: 文庫
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ちなみにこの本、非常に面白い。
追記:ちょっとした雑記のつもりがなんかブクマもついてしまったので出典正確にしようと思ったが、文字の詰まり方も尋常じゃないので「少部数〜」のページが見あたらない。代わりにP.122、P.127で「巨大部数低価格エロ漫画誌」と「雑誌倫理協議会」が聖域扱いしている雑誌への怒りをあらわにしているのは確認できた。
追記2:さらに言えば、同人描きには裁判を戦う体力がないという事実がここにのし掛かってくる。そして、仮に裁判で徹底的に争っても松文館裁判の「二次元も猥褻物になる」判例はそう簡単には覆らないだろうということもあって、見せしめに突っ込むにはまさに鉄板レースなのである。