はっはっは。

ついに「月鎌」も2chデビュー、しろはたスレに晒されました、と。
しかも「立ち読み」した「負け犬」同類認定(笑)。
まーね、18日分書いたときから一部とはいえ「反しろはた」になってしまう以上信者・支援者から集中砲火が来ることは解ってたんだけどさ。
デジタルヒロインにアナログ的「感情」を認めることそれ自体が相性悪いのかねえ……。

微妙に意識して雑誌の真似した冒険的ファッションに挑戦する幼馴染みとか、姉が買ってきたブランド品のルージュを持ち出す妹とか、口コミで広がった流行のアクセサリーをねだる従姉妹とか、早朝から並んで買った有名店の限定品チョコレートくれる先輩とか、テレビで見た高級レストラン系の料理に挑戦したがる同級生とか、そういうのに萌えること自体が自爆でしょ?

ここね。
まあ前日分の、「『アナログ的努力』を『恋愛資本主義』と同視するなら」というエントリから引き続いて読んだのかどうかということはさておき、俺がここで主軸としたかったのは「(主人公を)びっくりさせたい」「(主人公に)喜んでもらいたい」「あわよくば(主人公を)変な気分に(ry」という内面、「感情面」のことだった。「感情」の露出方法が「恋愛資本主義」の呪縛によってある程度規定されている*1以上、そういった感情に萌えるならば「恋愛資本主義」を完全には否定できないというのが俺の主張だったデジタル的に修正する必要がある。修正後のものを「一部肯定」と読んではいけなかった。
「雑誌の真似」とか「ブランド品の」とか強調を差し挟んだために拒否反応が起きたのか、そんな女には萌えない、感情露出方法におけるちょっとした背伸びさえも許容できないという論調で叩かれてしまった。たしかに「アナログ的努力」どころか「アナログ的感情」と「その行き過ぎ*2」までもが否定対象ということであれば、自爆は避けられる。「まさか感情とその表現・露出までも否定しないだろう」と否定対象を狭く見積もった俺のミスだ。その点は俺の『電波男』誤読といえるな。もう一度読み返してみる必要がありそうだ。
しかし、背伸びしない範囲、恋愛資本主義に関わる逆鱗に触れない範囲での「感情の外見的露出」に留め、主人公の言った「自分」で在り続けること*3でしかいられない。内面的変化からそれを越えようとすると(主人公内部で規定される)恋愛資本主義コードに引っかかる。「私だって、普通の女の子なんだよ」であるにも関わらず、それが実践できない……それではあまりにヒロインが救われないんじゃないか?

ああ  この人は  空を自由に飛ぶための羽根を
平気で切り落とす  でも どうしようもなく 惹かれる
     (『ゆびさきミルクティー』4巻)

もっとも、どんな手段を使っても主人公にぐうの音も出させなければ*4「勝てば官軍」であることは神岸あかり後期型が証明してくれているわけだし、むしろそんな真剣勝負こそが俺は大好きだ。


ただ、最近思うのは専ら恋愛資本主義を主導してきたドラマ分野で「恋愛資本主義的行動が取れない状況にあること」を盾に、そんな「純愛」なるもの*5を展開しようとしているのは気に入らない。やつらはただそれに甘えるだけの構図にしてアナログ的感情までも殺し、恋愛資本主義を回避するためのツールにしているように見えるからだ*6


# 通りすがり 『幼馴染=神岸あかり、同級生=森原さとみ、で合ってますかね?この二人からがしてうろ覚えですが・・・。嫁さん持ち、かつ二次元萌えのコスプレショップ店長氏が、二次元キャラでもかなり『アナログ的』な志保に萌えている、というのはなんだか象徴的な気がします。』

通りすがりさん、正解。多少強調しているけれど、その二人については最初から元ネタあり。あとの面々はバリエーションを出すためにFKSとかマブラヴとかのベースから「組み上げた」対主人公武装(まああの叩かれ具合だと俺はシナリオライターよりも地雷製造業者向だな(笑))。
それにしても、ちょっと前は志保よりももっとアナログ的なヒロイン*7が結構いたんだが、最近格段に減ったなあ……。
となると、シスプリ咲耶は(感情面において)支持されたアナログ的ヒロインの最後の一人ということになるのかしらん。ちょっと今さらだが資料集めてみよ。


……で、なんでたけくまメモさんのコメント欄にまで貼られてるの?(汗

*1:女性に対する恋愛資本主義の呪縛は、目的の存在を問わず外形面で「女性コミュニティによって」為される。外形上でも従わないと女性間での排撃に展開し…『天いな』透子のように孤立する。もっともここに導入する「恋愛資本主義」の修正度合い次第ではあるが。

*2:ルージュの例をとれば、主人公にいつもと違う(姉のように大人の)自分を見せようと姉の鏡台やタンス等を物色する際に、「恋愛資本主義」的情報に曝されている妹が短絡的にネームバリューの通ったものを選ぶのはそんなにおかしいことではないと思うのだが。

*3:例えば、神岸あかり前期型のおさげ。

*4:別に階段から突き落として監禁しろとは言ってない。

*5:凌辱の対義語としての意味じゃないぞ。

*6:誤解の無いように言っておきたいが、「行動が取れない」ことに対する主人公感情そのものを否定するわけじゃない。アナログ的感情の存在は行動とは無関係だと思うし、みさき先輩や第二章遙もその破壊力は「感情」故だろう。

*7:特にカクテルソフト系、小久保麗香とか。