容赦されませんでした(笑)。

「イブ・クラインのモノクロームのために」さんより。
http://keshiki.rdy.jp/blog/archives/2005/03/post_266.html

というか、世間は男性の欲望には寛容だと思うんですけど。
あと、男は降りてしまえばいいだけの話だが、女は降りること自体ができないみたいなんだ。だから女の妄想は他人事の世界なんだ。
いや、どうも「電波男」って「負け犬女にこそ読ませたい本」らしいんだけど、女はここまで妄想世界に耽溺できるような構造に世間がなってない気がするからさぁ。「BLOOD ALONE」がOKなら「冬のソナタ」にも寛容になってやれよ。

「ヒトゴト」であることの原因にまで視角が届いていなかったことは認識が甘かった模様。
私は少女マンガ等における同級生や後輩のコミュニティなど女性メディアの系譜からヒトゴト性を導き出したわけだが、もう少し妄想主体に関するフィールドワーク、というか取材を進めておこう。一方で、
http://d.hatena.ne.jp/./eiji8pou/20050318
永字八法さんの指摘のように「脳の構造」(現実に残っているからヒトゴト?)というのも関わっているのかなとも思うし、社会的状況説もまた否定できないわけで。

とはいえ乗ったままで度を過ぎた妄想(『失楽園*1願望とか君望冬ソナとか。)したり、その妄想をマスゴミが煽ろうとするから余計に妄想自体が許されない「世間」*2の視線になっているような気もする。

まあ俺は降りるけどな。行くなら一人でいきな。

(『マリグナントバリエーション』)

降りるのは確かに簡単ではない。
戻れなくなるのが怖いのは誰しも同じだろう。


書評を見るかぎり、老後についてとか書いてないのかな?
もし、死ぬまで二次元萌えと向き合おうというのなら、それなりの意義はあると思うけど。
35過ぎるとキツいよ〜。
萌えとか言ってらんないよ〜。
50歳くらいンなっても、二次元萌えとか言えるならそれなりのリスペクトはしますが。
自分にはデキマセン。だから今ひとつ手にとる気になれないんだよな……。


http://d.hatena.ne.jp/./nittagoro/20050318#p1 (ゾミ夫さんより)

ただ、たしかに戻る際のことを考えると、男の方が降りやすいことは実際否定できない。
「降りる降りられない」「解脱できる解脱できない」の話になるまでは言いたくなかったもう一つの禁句ではあるのだが、年齢を重ね、家族の事情等で本意不本意問わず三次元に戻らざるを得ないときには、結局「恋愛資本主義」での価値がものを言うということでもある。一定年齢越えた状態では見合いにしても恋愛にしても定職と地位と収入が物言うし*3。現状のマスゴミや負け犬が依存してきた恋愛資本主義においては優先順位が「男性:容姿>社会的地位>収入>技能等>年齢」*4であるのに対し、「女性:容姿>年齢>社会的地位>技能等>収入」であるが故の問題だ。これを一方的に「世間」や「男性」に転嫁するのはどうかと思う。「負け犬」が反発を受けるのも無理はない。

ま、どこまで行っても「卵と鶏」と強弁してしまえばそれまでなんだが。


ところで、一旦(妄想対象もなく成り行き)降りてしまい、しかも戻ったが故に過去著書等の説得力を無くしたのが小谷野敦だと思う(笑)。各ブログ等で書かれてる「仕方なくヲタやってる」てのはこういう人種のことかなと思ってみたり(笑)。
最近否定的な部分多いけど、私は『電波男』を大筋において支持しているので念のため。

*1:ミルトンの著作でもなければエヴァのアンソロでもない。

*2:「世間」の反感には女性も含まれている。『オニババ〜』は降りることを許さない「世間」の一角でもあるわな。

*3:昨年4X歳で見合い結婚したバイト先の上司(個人的には師匠と呼びたい)とか見てると後ろ二つは微妙……(苦笑)。

*4:財産面重視と、渋い大人とかロマンスグレーとか煽ってきたのがある意味自業自得。