電波男
- 作者: 本田透
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2005/03/12
- メディア: 単行本
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……というわけで買ってきた。
往路、研究室、帰路で読了。
ひとまとめにして説明すると、
・年末からのオタバッシングへの反抗
・恋愛資本主義批判(笑)
・アンチ「負け犬の遠吠え」系、「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)」の系譜に属するきわめて挑発的な女性論
といったところだろうか。これに加えて恋愛という側面から虐待・教育についても考えさせられる。オタのための本ではあるが、むしろ「負け犬」「オニババ」の文脈から読んでみる方が面白いかもしれない。
ただ、いかんせんこの本、ISBN分類上は日本文学・評論・随筆(図書館で言うところは9類(京都旭屋書店検索機による))なのに、配置場所が旭屋京都店では美術サブカル(7類)周辺。哲学本(1類)のはずの『オタクの遺伝子』が旭屋では7類・アバンティではコミックコーナーに置いてあるのと同様、配置上で不可視化されているのが残念。
オタバッシングや恋愛資本主義的マスゴミに関しては過去ログでも触れているし、再度書くまでもないだろう。恋愛基本主義それ自体についても今さら書くことでもないだろう。
http://d.hatena.ne.jp/./Kadzuki/20041116
二次元に対する耽溺の方向性についてはやや異なるが、概ね内容には同意。
「二次元の代替物としての三次元」というファクターには代替物不要を自認する私にはまったく思いもつかない視点であり正直びっくり。そういえば某ゴルフネトゲで蓮美台学園制服の風俗についての話を聞いたような気がするなあ。
ついかっとなってバナー貼っておこう。かわいいし(←行動原理それかい)。
(提供:モエモエカフェさん)
>>研究室の学兄・学姉のみなさん
今日は持ち帰ってきたが、また行った際に一階研究室に置いておくので怖いもの見たさ興味のある方はどぞ。
追記:電波男感想リンク集(?) id:HtandJING:20050314
追記2:稲葉先生のブログにまで登場した。どこまでいくんだ電波男。