戦闘が熱い

 「これぞ少年の成長物語」というべきか。血統だの恋愛/人望特異点だの、そんなものはただの後付け理由に過ぎない。本作を貫くものは限りなくシンプルで、「信じる限り人は強くなる」というだけの単純かつ無茶苦茶な精神論だ。「三角形の底辺は常に最大」(大久保町)なのである。しかしその上で憧れの女性の横に並びたいという信念がぶれないので単なる力の論理には落ちない。それ故に、熱い。

 ヘスティアの嫉妬が面白いのと、戦闘描写が好みなので読み続けてきたが、7巻で完全にはまった。
 ……それはそれとして、ベルがぶれないことと彼に向けられる思慕の殴り合いは無関係なわけで、やはりこうなるとヘスティア、アイズ、エイナ、春姫の殴り合いが(いい加減にしろ