次なる祭りは

キモウト祭りの次は期せずしてガチホモ祭りである。

シンデレラウミウシの彼女 (YA! ENTERTAINMENT)

　ほとんど兄弟のようにつるんでいた友人を好きになってしまい、「こいつが女だったら……」などと考えてしまった結果ごらんの有様だよ！
　……というのが本筋なのだが「これこのまま終わっていいのか」と思わずにはいられない。どう考えても元のようには戻れないし、その先も茨の道だ。主人公はストレートに戻ろうにも比較対象は「彼女」となるわけで……だめだこりゃ。戻らない方が良かったんじゃないかほんとに。罪悪感だけで一生縛れるんだから、安いもんですぜマキさん（げへへ。

ただし、彼はヤンデレにさえモテません (MF文庫J)

ただし、彼はヤンデレにさえモテません2 (MF文庫J)

　結論から言おう。ヤンデレなど一人もいない。
　いるのは、アプローチの仕方がわからずにヤンデレストーカーなりツンデレなり王子様なりレズなりの「キャラクターの皮」を被って、キャラ付けに引きずられて訳のわからない言動を繰り返す不器用でめんどくさい面々ばかりだ。だからこそただ一人カミングアウトしてしまった長政弟がヒロインとしてのし上がってしまう……なんてこともありえないとも言い切れない。繰り返す。ヤンデレなど一人もいない。

エンゲージ お嬢様と秘書契約 (講談社ラノベ文庫)

　『約束の柱　落日の女王』三部作への信頼で買ってはみたが、正直期待はずれだった。
　……と思ってたら基本的にはやっぱり女王三部作の人だった。つまり、告白周りが実にあざとうまい。なお本作にはストレートしかいない。いないはずである。