捕捉されてたらしいのでミステリについて。
TwitterでSGE再現しようとしてバレてるのは把握してたのだけれど、こっちも芦辺拓先生に捕捉されたらしく驚いている。
実のところを言えば、梅雀主演の二時間ドラマでの森江春策はよく見ていたのだけれどまったく原典には手が出ておらず、まともに読み始めたのはごく最近。小学校高学年で金の星社の少女探偵や、ハヤトとケン、迷犬ルパン他を読みふけった現ラノベオタが、『スチームオペラ』での敗北感(あれは見事にやられたw。当時の感想はhttp://d.hatena.ne.jp/Kadzuki/20121111#p1)から改めて読み始め、見事にやられたおしているだけだったりする。いやだって面白いし上手いんだもの。トリックは正統派だし、キャラは濃いし。
で。私は最近ミステリ側に戻ってきた出戻りミステリ読者?でもあるわけなんだけど、どうも最近のはあわんなあ、と漠然と感じている。たぶんそれは最近「偶然任せにもほどがある」だの「それいったいどこに法的に因果関係があるんだよ」てなものに接してきたせいだと思うのだが、そのあたりに比べて『六枚のとんかつ』がいかにマトモなミステリであったかと思わずにいられない。綾辻行人「〜〜館」を人形館以外なんとか許容できた(時計館は今でも大好きだ)んだからアンチ新本格ではないはずなんだが、それでも「あれはないだろう」というのが目に付くし、売れてもいるというのがなんだかなあと。
こないだも某「複数の話が一本につながる」という煽りのあったやつに手を出したんだが……
- 作者: 佐野洋
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 1996/12
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