姫嫁もここまで斜め上に極まると清々しい。

幽霊伯爵の花嫁-首切り魔と乙女の輪舞曲- (ルルル文庫)

幽霊伯爵の花嫁-首切り魔と乙女の輪舞曲- (ルルル文庫)

 悪役を善悪じゃなく「自分から旦那を10日以上奪って占有していた」という理由でボコろうとするヒロインというのはちょっと他に見ない。
 フルバックの助けを求めずに我が道驀進するなら全力で嫁たろうとするヒロインもまた生き様であり、否定する理由はない。もっとも、彼女に言わせれば「弱くて何が悪い」「強さを要求することはそれ自体が暴力」なのだろうが、最初から依存するのは違うと思うのだ。