母親不在でなければ彼女は自由になれない。

 少女小説において主人公少女の枷になるのは結局家や男性よりも母親や家に関わる女性なんだよな、と。
 むしろ母親や家の女性がいないという条件、死んでるか縁が切れてるかでなければ自由になれない。その辺ストレートなのは家からの脱却が一貫したテーマとも言える高遠砂夜作品、主にサーシャ(ジャスティーンはなんだかんだでヴィラーネの支配がきつい)。あとマエタマではマンスラム退場後のラス。で、母親とガチで殴り合おうとしてるのがヴィクロテのクリス。
 父親不在を男性向けメディア固有の現象みたいに言ってるアホは腐海にでも沈んでこい。