ギャップと枠組みと熱血系

スイート☆ライン〈2〉オーディション準備編 (電撃文庫)

　くそ、おもいきりやられた気分だｗｗｗ。
　正直なところをいえば、80年代90年代大好き老害の俺にとってみればいかにも最近的な、かなりスカスカな話だと思うよ？　だけどやっぱ定義論をしてもまちがいなく「ラノベ」だと思う。

　主人公関係については昔「王子様の復権」なんてことを書いていたら復権しすぎて大惨事になってしまったわけだが、同じ言い回しなら「上条ちゃん的熱血キャラの復権」といったところ。内向的少年が背を向けていたはずのクソッタレな社会の中で不作為に耐えられなくて前に向かって生きる、だった80年代90年代からは変わった気がする。
　ただ、その一方で「林原←→水樹」の歌詞論も未整理な俺なのではたして本当に変わったかというとやっぱりすっきりしない。