選択ルートによる救いの有無・他
TL見ていて思ったのだが、どうやらエロゲにおいて「主人公がルートを選択したことによって別ルートでは救いが発生しない」ということが問題視されていた時期があったらしい。ルートを俯瞰できるメタ視点にとっては、あるルートでは解決される問題が他のルートにおいては放置されるのがわかってしまうということか。
俺なんかは「鬼畜王ランス」の「幸福/不幸」、「only you〜世紀末のジュリエットたち」の「白い羽」といった形で各ヒロインの結末を可視化したものをまず思い出すわけだが、しかしそれぞれのヒロインにしてみれば自分のことで精一杯なわけで、いっちゃなんだが他のヒロインは敵以外のなんでもないなんて考えてしまうあたりが我ながらどうしようもねえ。主人公を掌握できたヒロインだけが救われる。鬼畜王における両立不可能キャラみたいに。
結局一括で片付けようとするとアニメ・コミック版のような深入りしない範囲での横断にするか、複数主人公にするかしかない。
『断章のグリム 12』読了。雪乃に変化が出てきた。甲田作品はこういうじれったい感情表現もうまいと思うのだが、一度べたべたに甘いのも書いて欲しいなあと思う。
- 作者: ヴィトルドゴンブローヴィッチ,Witold Gombrowicz,米川和夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
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