何も残らない。
- 作者: 有沢まみず,如月水
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- 作者: 瀬川貴次,三日月かける
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上記の愚痴も含めて、結局のところリアリズムとは、突き詰めれば個々の感情論そのものなのかもしれないと思い始めたり。「大義にコミットできない少年」沖田が登場した時、ジュブナイルは「変わった」のだと思う。榊よりも、沖田。
彼は巨大な夢の蓋を閉め、結希という犠牲を容認する大義を真っ向から否定した。時代的には既に「相対的な見方」や「絶対善・悪などいない」といった価値観が子ども向けでも当たり前になっていた*1わけで、そのあたりの変化について行けたか行けなかったかが転換点だったようにも思われる。