何も残らない。

スイート☆ライン (電撃文庫)

スイート☆ライン (電撃文庫)

 最近新規開拓ははずれひきっぱなし。


 こっちは「笑い枠」固定。最近コバルトはヴィクロテ、グラマス、地獄の三択オンリー。理由は「テンプレな男どもに飽きた」。こちとら15年読んでるんだ、劣化SOMのロマンスばかり続くとさすがに食傷気味なんだよ。早見裕司ティーンズハートについて「低年齢化が衰退のはじまり。自立傾向がない」てなことを書いてたけど、今のコバルトは「ハーレクイン化が衰退の原因」だと言いたい。今のコバルトは審査員二人が帰りかけてるLONGTIME。細く長く流行1位で数だけ稼ぐ。


 上記の愚痴も含めて、結局のところリアリズムとは、突き詰めれば個々の感情論そのものなのかもしれないと思い始めたり。「大義にコミットできない少年」沖田が登場した時、ジュブナイルは「変わった」のだと思う。榊よりも、沖田。
 彼は巨大な夢の蓋を閉め、結希という犠牲を容認する大義を真っ向から否定した。時代的には既に「相対的な見方」や「絶対善・悪などいない」といった価値観が子ども向けでも当たり前になっていた*1わけで、そのあたりの変化について行けたか行けなかったかが転換点だったようにも思われる。