赤字神は夏見正隆劣化コピーを越えられる作家になるのか

続 言霊 〜「言葉」を穢す〜
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/28890476.html

 本作品の主目的は、ずばり「言葉を穢す」ことにあります。

 こういうことを宣言されて、ロートルオタが『レヴァイアサン戦記』思い出さないわけがないだろう!、とペタリw。

 

レヴァイアサン戦記 I (ソノラマノベルズ)

レヴァイアサン戦記 I (ソノラマノベルズ)

 代表的なモノでは、この作品には「募金屋」という強烈なインパクトを持つ集団が出てくる。「アジアの人民を救え!!」と連呼しながら小金を持ってそうなカップル等に襲いかかり、有り金巻き上げ身ぐるみ剥がして男を半殺しに女を輪姦するという集団である。まあ見ての通り「アジア」の広義性を逆手に取った夏見正隆の黒さ大爆発の存在なわけだが、何かを連想するなという方が無理なのである。正直「よく再版できたな(それも朝日新聞社傘下から!wwwww)」と思う黒さである*1。これに限らず夏見はそういうビーンボールを投げまくる作家で、別名義な騎士団でも3巻の小悪党とか「露骨すぎて引くわそれ」ということをやらかしてくれる。


 そんなことを思い出すロートルなので赤字神氏の新刊に、夏見正隆を同じ匂いを感じずにはいられない。とりあえずは発売日待ちかな。

*1:私が今の麻生俊平『ホワイトファング』に感じるのが夏見を彷彿とさせる露悪さ、黒さであって、かつての麻生作品を愛した読者としては非常に残念である。麻生は麻生であってほしかったのだ。