清々しく爆散したあとは

 真面目モードでお堅い文献。迷走して、何を言おうかとかそんな次元で悩んでたけど、よくよく考えると1960年代って妙に面白いような気がしてきた。当時の児童文学研究雑誌のかみあわなさとか政治臭さに、距離感と土壌を見るというか。


 まあコバルト新刊が今月不作で、ヤケに手を出したこいつでスッキリ吹き飛ばされたせいだw↓。


 

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

 ひっさしぶりに足どころか全身ミンチになって吹き飛ぶような地雷を踏んだ。まあ「踏むなよ、絶対踏むなよ!」と表紙に大書されてるようなシロモノではあったのだが、中身はそれ以上に酷かった。既存コンテンツのネタ使用は古くは近世にまで遡るにせよ、使用されるネタが一過性のモノじゃ意味がないわけで、ネットスラングにしても流行物にしても正直うんざり。目の付け所とか構成とかそんなモノじゃなくて、純粋に「書き方」の問題でダメ。
 その点で曲がりなりにも先駆者であって厳しい目を持ってたんだなあと、ちょっと笹本を見直した。特に「作品の寿命」と「最初から古いモノであれば風化しない」という視線を持っていたことについて。


 というわけで改めて御大のランドルフものを読まねばと思う次第。