気持ち悪さ
このところ少女文化関連の文献ハシゴしてたせいか、「被害者意識」酔い。一歩間違うとル・グウィンの侮蔑する「悲鳴人形」の類型だろああいうのも。もっともこの枠組みがあったから「風の万里〜」の強引な責任論がカウンターになったのかねえと考えつつ、そんななかだから川端有子『少女小説から世界が見える』の拾い上げる「したたかさ」が痛快。樹川さとみ『楽園の魔女たち』にはまったオッサンだからそう思うのかも知れないけど。
- 作者: 川端有子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 単行本
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まあどっかのヒスみたいに「風の万里〜」の責任論には「自分のせいでもないのに」と噛みつくくせに、2chの「自分の責任でないのに被る不利益への反抗」は否定するダブスタなのも困ったもんで。俺みたいな邪悪な人間からは、あのダブスタはヅカ板の動乱で叩き出された私怨をぶつけてるように見えてしまうw。
「年代記」の方に、「家庭」という帰結に対して一時的な優越を少女たちに与えるやり方としての「家庭観破壊」についてメモ。文章にしようと思うがサンプルがあと1作品くらい欲しいところ。今の手持ちサンプルが誤差10年なのと、もう1作品女学校モノを確保しておきたいところ。