つまりあれだ

 少女小説において「家庭」つーのは最強最悪の麻薬(魔薬)だったってことだ。
 どんなに自立志向があっても、麻薬あるかぎり最終的に依存志向に陥ってしまう。


 で、その少女たちのど真ん中に、麻薬で完全にラリった男が数名放り込まれてる。そのくせラリってない男はお呼びじゃない。
 このラリったってのは必ずしも麻薬を進んで求めるジャンキーってわけじゃなくて、麻薬があれば「対外的には安定することができる」てな義務重視になってるやつ*1とか、麻薬の副作用で乙女ホルモンバリバリの超先鋭化姉様になってるやつ*2とか、乙女ホルモンどころか廃人になってるやつ*3とか、少女との関係上先天的にラリらざるを得ない立場のやつ*4とか、逆に実家に麻薬がなかったことでストレートにラリってるやつ*5もいるけれど、要するに冗談抜きでろくな状態じゃないやつら。


 で、これと同じ状態にあるのが二次元人で、同じ麻薬でラリってるから東だの佐藤だののマジックワードが「家族」なわけだ。ところが副作用くらってるせいで「家庭」構築の主体にはなり得なくて、カラスにされたり母親事故った後の娘見て無力感に曝されたりするしかない。

*1:柏木優

*2:セスラン

*3:滝沢司(分校、みやび・殿子ルート)

*4:福沢祐麒

*5:邪羅