拡大する「住居」概念

どこぞのビラ撒きに関して。

http://d.hatena.ne.jp/Kadzuki/20050111#p3

 俺の見解は「構成要件不該当」だったんだが、最高裁はこれを構成要件に該当することで異論がないらしい。不退去も絡むにせよ、やや概念の拡大が著しい。
 詰まるところ、鍵もかからないどころか門扉もない領域を住居・建造物の概念に入れてしまったことになる。


 入り口に鍵付の集合ポストを設け、「郵便局や宅配便以外の投函物はすべてこちらへ」「ビラお断り」と掲示を出して個別に投函する必要性を排除すれば、当該新興住宅地全体におけるビラ撒きをすべて「侵入罪」にすることができるだろうか? 構成要件概念としてはこれくらいの無茶を最高裁が認めたということになってしまう。


 とはいえ、住民の不安はある程度は汲まれるべきだと俺も思う。住んでいる方の人権が踏みにじられていいというモノでもない。官舎としてもテロ対策は行われるべきであろう。しかしそれと処罰とはまた別だ。
 まあマンション住まいの人ならくだらんビラ撒いてきた宗教やらセールスに対してこれをリーディングケースとして撃退するというのもアリではあるがw。

1.思想信条の押し売りはするな。ウザい。街宣右翼のスピーカーと同じくらいに鬱陶しい。
2.手段選べ。隙の多い手段を使ったんだから、そこを逆手に取られるのは戦術ミス。自業自得。それを自覚しろ。

http://d.hatena.ne.jp/eiji8pou/20080413/1208068346

 刑法典上の話を別にすれば、永字八法さんのこの二点に尽きる。
 特に後者。サヨクマスゴミやらチシキジンやらに甘やかされすぎて、表現手法自体は、60年代からまったく成長がないわめき散らしとレッテル貼りと暴力に終始しているばかりかそれを受け手に責任転嫁して耳目をふさいでいる。いっそのことやれ資本主義の音楽だ堕落的だ軍国的だと日教組のカスどもに弾圧を繰り返されてきた生徒達を見習うがいい。入学式や卒業式を巡る闘争より文化祭を巡るそれの方が圧倒的に面白いのはなぜかを考えてみればいいだろう。
 余談。ある弁護士さんの話だが、左派系の運動について「今までのやり方ではダメだ!」と講演の席で力説したにも拘わらず、講演会後のアンケートには「これまでのやり方を信じてもっと頑張ります」的なことが書かれていたのには愕然としたという。だめだこりゃ。