ファンタジー学園は結構好きだ。

 積んでた『エルクレスト学園ガイド』を開いた。『ドレッドダンジョン』と『アイテムガイド』が必要になるかも知れないらしいが、どっちも高いから今追加で買うにしても『トラベルガイド』が精一杯だな。
 ともあれ昔ぱすチャやり込んだり、GURPS妖魔夜行やら現代物やってたのもあってこういうのはわりと好きだったりする。


 ブランク数年でシナリオ組んでみると自分自身が「凝るだけの力」や「整合性への視点」を身に付けてきたせいか、昔と比べて格段に情報の密度が違うことに気付く。単純にダンジョン潜るにしても何か余計なものが絡んでるとか、トラップがコンボになってる(これは影牢の影響だなw)とか。


 逆に、話術やマスタリングスキルを別にしても、昔と比べて明らかに退化してるのは、既存の作品をTRPGにしてみようとか考えた時に当該作品をメタ的に見た部分が気になってしまうこと。
 たとえば「スタンダードRPGでザン剣を作ってみよう」と大それたことを考えた場合に、昔ならALGの奈落に憑依されたNPC出すごとく「単にコンプレックスを刺激する強大な力を持ったアイテム」を登場させることができたが、今の自分では「全力で幻想の中に引きこもるためのアイテム」以外の登場が想像できない。昔作ってた「バトルテック破妖の剣」を今サルベージしても、いわゆる「マッチョな男」と「バリバリのキャリア女性」は純粋な人間PCとして使うことが許されないといった制約を外すことはできないだろう。
 つまるところ「論じ手としての自分」によって、想像力が拘束されているのである。これは今の道を選んだ上で「取り返しのつかないこと」として後悔していることの一つだったりする。正直これは自身の年齢や将来不安よりも痛いが、いつかこれを何かに転化する時が来ると信じている自分もどこかにいる。困ったもんだ。