2007年下半期ライトノベルサイト杯投票

id:a-parkさんとこで見かけたので、こちらも参加してみる。
平和の温故知新さんの「2007年下半期ライトノベルサイト杯」。

本企画は、「はてなキーワード機能を使い、ライトノベル関連サイトの管理人がおすすめのライトノベルについて語る」ためのものです。

ラノベ感想・書評サイトはもちろんですが、「サイト持ち&ラノベ読み」であれば誰でも投票できます。マンガ系でもゲーム系でも、ラノベに関する話題も取り扱っているならガシガシ投票してください。

(中略)

普段からライトノベルを読んでいる方々に、それぞれのお勧めを教えてもらう企画です。結果として、まだ見ぬ良書に出会えた人がいれば幸いです。


2007年下半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ
http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20080106/p1

しかし2007年は破壊的なまでに面白い作品ってあったっけ、とまあ振り返ってみるかな。アラとかそういうとこよりも笑えるとか燃えるとかそういう基準なのであしからずw。趣旨のラスト一文もあることだし。

では今回はこんな感じで。

既存作品部門

【07下期ラノベ投票/既存/9784086010504】
 本編のクリスとシャーロックの恋物語も続きが気になるところだけれど、しかしヴィクトリア朝時代の物語という点では職人の生活感や、彼女たちの生き様という面に重点のある短編集を推しておく。あとパメラとクリスの友情に乾杯。
 内気な少女から、記憶にある母や「闇のドレス」と向かい合うことで、一歩ずつ成長していくクリスは魅力的だけど、その反面身勝手な乙女ちっく妄想にはまりこんで成長がないシャーロックが許せるかどうかが、シリーズを楽しめるかどうかの分水嶺かと。
 しっかしこの企画でコバルト挙げてるサイトってうち以外にいくつあるんだろうw。


灼眼のシャナ〈15〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈15〉 (電撃文庫)

【07下期ラノベ投票/既存/9784840239295】
 やはりこちらも番外編。いかに自分がを貫き通すか、どうあるべきと信じるか、そしてそれをいかにして表現するか、みたいなところは単純に好きなんだよ結局。成長、というか壁を貫き越えていくところも。


ダナーク魔法村はしあわせ日和―いとしのマリエラ (コバルト文庫)

ダナーク魔法村はしあわせ日和―いとしのマリエラ (コバルト文庫)

【07下期ラノベ投票/既存/9784086010702】
 辺境村の交番に飛ばされた、元潜入捜査官。しかしその村はまだ魔法と魔女社会の因習が生き残っている特殊な村だった……というドタバタファンタジー。「深い」なにかがある作品ではないけれど、ほのぼの面白い。


【07下期ラノベ投票/既存/978-4086010863】
 『楽園の魔女たち』でコバルト最強の腹筋ブレイカーとしての悪名を極めた(ほめ言葉)、樹川さとみの新シリーズ2巻目。挿絵が松本テマリというだけでコバルトやビーンズを読み慣れた読者にとっては「まぜるな危険(主に腹筋的に)」。
 教団本部が派遣した巡航使節団、その中核たる巫女の天然ヒロインと、それに振り回される元軍人カタブツ団長の水戸黄門風珍道中。コバルトコメディの中でも安心して読める作者だけど、電車やバスの中ではやめた方がいいと思う。


新規作品部門

有翼騎士団 完全版 (ノン・ノベル)

有翼騎士団 完全版 (ノン・ノベル)

【07下期ラノベ投票/新規/978-4396208356】
 復刊はここかな。
 明治の侍が某国の姫君守って、ほぼ同時代のヨーロッパで大立ち回りする「王道も王道、超王道」の燃えるアクションファンタジー(だよなあこの場合)。それでいて歴史的背景などはきっちり詰めてあるのも赤城流。
 まあとりあえずサロメアかわいいよサロメア。こういう愛すれば傷つけるしかないキャラが大好きなもので。

 何が問題かって、『ウィザーズブレイン』と『レジンキャストミルク』と『クジラのソラ』あたりの良作といわれる下半期作品ばっちり積んでるとか、『ゆらゆら〜』が6月から出てないなどどうも発売時期微妙に外されてるとか……。なんだかんだで私が懐古厨になってるのかなあとも思うしなあ……。

 まあコバルト複数挙げる変態サイトとして目立てればよしw