「同世代が共感できる面白いこと」といい「聖地巡礼」といい

 ふと考えてみればオタ的なムーブメントは少女ジャンルの後追いのような気もしてくるわけで。
 木崎湖鷲宮神社に突撃するのもコバルトの蜃気楼紀行(もっと遡ると志賀直哉太宰治あたりかもだが)だし、『妖精作戦』に始まる「同じ目線で面白いと感じること」も吉屋信子一派の投稿制圧だし、メタな属性転がしも榎木が先に仕掛けてた*1わけだし。そういえばアキ学やった時に「あんまりユーザなめんな」と感じたのもこのへんが原因か。
 修羅場、邪悪だって靴画鋲以来の少女漫画の伝統だわな。そのまま年食って二時間ドラマ。スクイズの解剖は「『女』を否定する『少女』」という点で『白雪姫』にも結びつく*2


 まあ「乙男〜オトメン」「乙女系男子」化とやらは少子化だ非婚だとメディアが騒ぐよりも遙か昔から進行していたってことだな。下手すると更科の「乙女ちっくイデオロギー」より早いわけで、気付いた時にはそりゃもう手遅れだわw。


 ちなみに俺は小学校前から宇宙刑事にも戦隊にも目もくれず、ヤマト再放送はまだしも初代モモ再放送だの裸マントだの見ていたので乙女ちっくと浪漫主義は筋金入りですが何か。

*1:もっともこいつは元長と僅差だが。

*2:ぴんと来ない人は継母が与えたモノを思い出してほしい。すべてが「女」を暗示するモノであり、「少女」の備えるモノではない。穿った見方をすれば、反「女」に属する修羅場スキー(愛情要求派の邪悪スキーを一部含む)は潜在的に炉(赤飯前)寄りであるということにもなるが、それはまた別の話。