シャレにならない修羅場でもTRPGだったらそれもOK

 注:ネタの話です。マジに実行してGMに叩き出されたりプレイヤーを壊したりしないようにご注意ください。
 というわけでTRPGとシュラバスキーが混ざるとろくなことにならないという話を前提に、TRPGで修羅ヒロイン、ヤンデレをやる話。設定から嫉妬の炎を上げるのが割と楽なので、難しくないところをピックアップ。


○『ガープス・ルナル』『ガープス・ユエル』
……なにかと特徴付けのしやすいGURPSで、最もヤンデレ・修羅に近いところにいるのがルナル系統。なんといっても「貞淑・良妻賢母」教義で典型的ヒロイン属性を持つサリカ信者キャラと、「奔放」な教義のアルリアナ(娼婦たちの神でもある)信者、盗賊たちの神タマットの信者というクセのあるヒロインの対立はもちろん、上級者ならここに黒の月の悪魔と白の月の魔術師(奇形・アルビノ・生殖不可)あたりも持ち込んでのっぴきならない状況にできる。


○『熱血専用!』
……お約束に合わせて勝手に進行する系列のTRPGでは修羅場もまたお約束。推奨は聖女・王女vsそれ以外。ヒロイン側が本気でヒーローを争う気で、GMにダークヒーローシート預けておけば完璧。ヒーローが説得間違うと悪役修正急上昇w。


○『天羅〜』
……昔『はいすくーるてんらすとーりー』という同人パロディTRPGが某大学のサークルから刊行されたことがあり、それくらいの親和性はある。ヒロインの過去やトラウマ、想いに相当する因縁から気合を稼ぎ、ここぞというところでどかんと使う。ただし、シナリオあってなきがごとしのプレイヤー協力型のインスタントプレイを要求される上、これで修羅場をやるためにはギリギリの業のコントロールと修羅化をも辞さないプレイが必要となるので上級者向け。
○『ダブルクロス
……関係性によって修正や均衡を保つ作品ならDX2。ロイス切られた瞬間戻れなくなってジャーム化、レザーソー構えて歩道橋待機、てな具合。最初のリプレイシリーズがラブコメプレイの参考になるかと。
昔「日常の中で思いが募りすぎ(侵蝕率が上がりすぎ)、状況終了後にクールダウンできないとカミングアウトしてしまい、楽しかった友人関係を完膚無きまでに破壊してしまう」というDX2改造作品を作ろうとしていたが挫折したこともあったなあ。


○『深淵』
……運命・夢歩きという強力な設定付け(中には「心変わり」や「愛するものを滅ぼす予言」などクリティカルなものも)、縁故という具体的数値で表現される関係、常に耳元で囁く破滅と魔族の声。バッドエンド上等のTRPGでしかできないものがあるとしたらヤンデレ・修羅場ヒロインはその代表選手といえるだろう。運命に翻弄され、ただ落ちていく、あるいはしぶとく抗う人間を描くTRPGはシリアスなヒロインをやるにも向いている*1
「芙蓉楓:愛する人を滅ぼす予言、心変わり」といった感じ。
縁故の推移は以前修羅スレに書いたものを転載しておく。

ex.
芙蓉楓は土見稟に惹かれている「縁故:稟(3)」
母親の事故で憎悪に「稟(4〜5)(憎悪)」、
事故の真相を知って「事故原因(5)、亜沙(3)、稟(5→6)(恋・依存)」
泥棒猫軍団登場と稟の態度に「不和(1→4)」
「あんたなんか死んじゃえばいいんだ!」(不和4>亜沙3)


○『ドラゴンアームズ』
……ガンパレマクロスマブラヴオルタ風ロボットアクションTRPGリヴァイアス的にやるもよし、原さんやるもよし、魔創士相手にビンタ張るもよし。


○『ヴェルトロオーバードライブ3e-DX』(同人)
……ルール中に「ドグマ戦闘」という行為が設定されている。これはガンダム等でおなじみのセリフ応酬による士気ダメージをもたらすものだが、この戦闘ルールはPC同士口説き落とすにも使えたりする。これの結果、あるいはキャラメイク時の特徴として「恋人」を取得していると、破局修正というパラメータを持つこととなり、シナリオごとに「d20+破局修正」のチャートを振ることになる。目が大きいほど破壊的な結果になり、16:疑惑、17:修羅場、と(基本的には)上がっていき、21-29:破局、30-:刃傷沙汰……という有様に。


○『ナイトウィザード』『セブンフォートレス』
……基本的にオーソドックスなルールなので、特徴表から膨らませるのが妥当。鼻から怪光線、足が臭いは膨らまないと思うが、秘密とか2D6つ子とかは膨らむかもしれない。もっとも、NW、S=Fプレイヤーは何らかの形で「かわたな」スタイルを知っているので、ちょっとやそっとのラブコメ路線には耐性があるかもしれない。


 冬コミでは面白いのがあったらいいなあと思いつつw。

*1:注:デザイナー朱鷺田氏は普通の冒険をやればいいと発言しているし、実際のところ私が深淵を初プレイした卓では「俺の剣が光って唸る!」と絶叫していたこともある。深淵はダーク専門ルールではなく、背景・設定こそかなり暗いが、実際には汎用性の高いファンタジールールである。