ナイトウィザードを楽しむための諦めと基礎知識

 長くてうっとうしいので日付変えるねw


 さて、TRPG布教中というわけでもないが、RSEのこともあってドラゴンアームズとナイトウィザード初版引っ張り出してきた。
 で、ナイトウィザードについてごった煮的であるとかパロディ的であるとか書かれてるのが多いわけだが、もうこいつは諦めてくれとしかいいようがない。『GURPS』『熱血専用!』あたりから、TRPGは物語を構築するためのベースではなく、物語を再現するツールになってしまったのだから。*1


 転倒後のTRPGは、しばしば参照すべき作品、シナリオのヒントとすべき作品を提示している。『熱血専用!』であれば、☆矢、ダイ、アイアンリーガー逆境ナインなどである。『ダブルクロス』(初版)であればワイルドカード、ザン剣、レベリオンだ。そして『ナイトウィザード』もこの例に漏れない。初版ルールブックP.232において、シナリオ制作の指針とともに、参考文献が挙げられている。連載誌がE-loginであったこともあって、そこにはエロゲもある。ただし、しばしば指摘されているシャナはナイトウィザードより後でありことに注意が必要。いずれにせよ、アニメを楽しむためにはある程度の開き直りが必要ってことだ。


……これくらいコラム本文ぼかせば引用の範囲として許容されるだろうと思うが、消える場合もありますよと。

追記:MERPやD&Dが指輪の再現を図っていることをスルーしているわけではないのだが、「日本における受容では」という限定を付け忘れていた。

*1:デモンベインが特異なのは、原典クトゥルーではなくむしろダーレスやCoCをベースとして物語を再現するツールであるTRPGを再度物語のベースにしたこと、いわばゲーム的メディアミックスを肯定した(『〜臨界点+1』より)ことにあると評されるのだが、これもTRPGが『GURPS』以後陥った「手段と目的の転倒」があったという基礎理解の上に成り立つものであろう。