欠けてなければよかったんだろうが
- 作者: きづきあきら
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/07/28
- メディア: コミック
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この手の内ゲバ、色恋沙汰の有無はあるにせよ吹奏楽部じゃ日常茶飯事だったりする。コンクール至上主義バカと、音楽バカと、エンジョイ部員と、まあいろいろといて、毎年10月あたりから勃発して3月あたりに激化して、なんとか収まったと思ったら8月入って予選落ち決まると責任転嫁の罵り合いに発展する。バカだろオマエら。
まあ元吹奏楽部員で6年間そんなものばかり見ていたせいか、4冊読んでいる間もやたら冷めてる俺がいるんだ。結末にしたって、「はいはいそれでも転がっていくわけねおつかれさん」としか思えなくなってる。
そんなわけなので文芸部とか漫研とかオタクの過去をほじくり返す読者よりも、吹奏楽部とか美術部とか半端体育会系の経験者、それも当時はすっかりイカレてたようなコンクール至上主義者あたりに薦めてみると面白いかもしれない。
まあ「最も荒れる原因」であるところの色恋沙汰への感覚が、今の俺には完璧に欠落しているというのも平凡としか感じられなかった原因かもしれないな。平和ボケした俺にはのっぴきならない状況でもないのにわざわざ銃持って突っ込んでいくような感覚は理解できない、ってことでもある。