敗北したイデオロギー

 「言葉=二次元/世界=三次元」ではなく「言葉=イデオロギー/世界=資本主義」と読むと、ま(略)が嫌われる理由の一端が見えてくるような気がする。
 言葉は「=乙女ちっくイデオロギー」であると同時に「=乙女系男子」であり、「世界=資本主義=チャラ」と「ま(略)=三次元」というイデオロギーの敗北と憎悪の構造そのものがそこにある。ま、「ま(略)=三次元」という投影は俺の妄想の域を出ませんがね。


 で、現実において完璧に敗北したイデオロギーであるところのヤンデレは、最終的に「こんな残酷な世界はいやあああああっ!」と世界をぶっ壊した上で作りかえる(ジェノサイド(暴力革命、武力侵攻))か、「全部私がしてあげますから」と完全に綴じた世界を構築して閉じこもる(監禁・調教(戒厳令、独裁恐怖政治))か、「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!」と自分の都合のいいことしか見なくなる(電波(お花畑))かってことなんだろうな。


 なんにしてもジャンル問わずラブロマンスってのはルサンチマンとノスタルジーからは切っても切れないと思う。