もし総理大臣が

靖国で昇殿参拝してきました。上京ついでに身内の代理で。いやー、日曜の観光バス団体さんに混じって中年一匹というのはあの場では非常に浮いた。冗談抜きで「高齢化」をひしひしと感じる。
参集殿はかなりフラットな造りになってる一方で、本殿、拝殿は伝統的建築物。きっと車椅子等のサポート態勢はかっちりしているのだろうけれど(椅子の用意など、その手の配慮の存在は窺える)、「迷惑をかけること」への羞恥といういかにも日本人的な美徳にして問題点による敬遠を引き起こしかねないようにも見えた。崇敬者最大勢力年齢層*1である戦没者近縁遺族の高齢化による問題は、経済的事情より物理的条件が先行しているように感じる。地方在住者にとってはなおのこと、だからバスツアーが多くなってるのかもしれない。


待ち時間にPRビデオ流してくれた。
冒頭登場するのが「私たちは授業では習わなかった」と話す若い女性。「あはは、喧嘩売ってるよ」とニヤニヤしつつみてたら背後に流れてるのがX JAPANの『Forever Love』。「マシリトか、マシリトの趣味か?!w」と思いつつ、脳裏によぎった思いつき「もしビデオ制作時の総理がローゼン閣下だったら」……。
……いかん、ちょっと見てみたいw。



で、上京主目的である陸海空合同コンサートは宣伝色もひねりもない直球のコンサートでした。自衛隊色が出たのはアンコールの「凱旋・軍艦行進曲・空の精鋭」メドレーくらい。いやZガンダムのどこが直球かと言われると困りますが。形式的にね。以前の海自舞鶴地方隊定期演奏会や大阪の音楽まつりではあった持ち物検査や金属探知器も無し。まあ吹奏楽コンサート相手にテロっても示威行動以外に意味はないんだろうがw。
国歌演奏は公務員系コンサートではわりと当たり前なので自衛隊色というわけでもないし*2なによりも儀礼曲関係でこだわりだしたら吹奏楽はまったく楽しめないのが悲しいかな日本の現状。なぜならプロレベルの吹奏楽団は公務員か宗教団体か、アマチュアも部活動で大半占めてるわけで、演奏と団体と黒幕の関係についてきわめてドライでなければ、国家、宗教式典曲、そして校歌*3に対する割り切りができなければ、日本で吹奏楽は楽しめない。特に演奏機械の少ない吹奏楽オリジナルナンバーはね。


東京K成のCDはよく聞いても、煎餅の演奏はコンクール実録版でしか聴いたことない俺が書いても説得力ねえw。

*1:言うまでもないことだが祀られているのは戦没者だけではない。

*2:演奏時起立しなくても誰も咎めないしね。国民個人に対するぬるさ(メジャー行った選手は掲揚の度星条旗に宣誓ポーズしてるってことはマスゴミもスルーなんだよなw)は大いに結構。

*3:もちろん例外ではない。たいして美しくもない校歌を吹かされる・聞かされるのは正直苦痛だがな!w