その視角はあまり考えなかったなあ。

TRPGにはいわゆるコンピューターは必要ない。電気もいらない。
ゲームマスターと呼ばれる、進行役との会話によって物語は進行していく。
会話。これが重要だ。
我々人類が文字を発見する前、全ての神話は口伝で伝えられた。以来物語は言葉とともにあり、ビジュアルはこれを超えられない。
そして、語られる言葉により物語が生まれるというTRPGは、人間の根元的な欲求に訴えかける遊びなのである。

(P.10より)

井上製TRPGは演技でポイント稼いでどかーんという性質が嫌いで、BOX版天羅とビーストバインドを最後にスルーしてたが、ふらっと立ち読みしたら上記フレーズが目に入ったので買ってきた。
そして当たり前のように積みゲータワーの一角に漬け込まれるというロンリーなオタの宿命。

口承文芸としてTRPGを考えたことはなかったなあ。GMがノリノリになってくると、口承文芸としてよりも身体性になってくるし。言葉を慎重に選んでマスタリングしてたのは「深淵」やるときくらい。その「深淵」も俺がGMやるとなぜか最後にはダイス握りしめて「俺の剣が真っ赤に燃える!」なんてことになってた。みんな今はなき大阪某サークルのSさんが悪い。

口承文芸TRPG<>新井素子スレイヤーズドクロちゃんハルヒ」という流れは考えられ得るのかな、とふと思った。