楽園追放の90年代。

そういえば、架空世界を「二次元」とはっきり言い切ったのは『勇者特急マイトガイン』より前にあったかな、と。

「我々は、おまえたち二次元人を使ってゲームをしていたのさ」
「ちょうどハッピーエンドにも飽きてきたところだ ヒーローが死ぬ、悲劇のエンディングはどうだ?」
「私も ただのゲームの駒だったか…… 巨大な悪という名の……」

94年の最終回から干支も一回り。
エヴァレイアース、影の王国、少し遅れて各種メタエロゲ。
90年代から2000年代にかけての楽園追放、崩壊、離脱。少し気になる。


同様に振り返ると「自分は自分で生きていくしかない」という感じのアニソンも見なくなった。Gガンやアイアンリーガーなどが友を強調しても、そこにはお互いのぶつかり合いがあって、個はどぎついほどにあった。なのに、誰か待っている人がいる、共に生きていく人がいるという幻想は、よりにもよって同じベクトルに向いてアニソンを支配する。いや別に水樹奈々が嫌いなわけじゃないんだけど、むしろ好きなんだけど、「Sphere」から「Enfluerarge」くらいの林原めぐみを振り返り、さらに「Iravati」くらいのどぎつい我が道爆走へ続くと、やはり今のアニソンとつい比べてしまう。我が道を往くアニソンは、「DrechtSich!」や「PrincessBrave!」のようなゲーソンに生き残っているような気もするけど。その観点で、「冒険でしょでしょ?!」や「ハレ晴レユカイ」に懐かしいものを感じてしまう。「覚えてていいよ」までいくと、「君のAnswer」あたり思い出してさらに回帰が進むようにも。


……久しぶりに國府田マリ子聞こうと思ったらアルバム悪友に貸しっぱなしだったorz
佐々木真理懐かしい。