イデオロギー的二分法。

 なんで未だに『悪夢』を正面から越える作品が出ないかってのは、結局のところ徹底的なところまでやってしまっているからなんだと思った。
 M覚醒も実利選択も、ましてやフランス書院的な別ヒロインへの嗜虐性もなく、ただただ「どこまでも『加害者』である紳一一派」と「どこまでも『被害者』であるヒロイン」に分類されて、先述の「(エロゲ的に言うところの)女性の汚い部分」をすっぱり切り捨てて「やられる泣き叫ぶ壊れる」に純化した潔さ。これは真似することこそできても越えることは基本的に不可能なわけで。で、同じようなつもりで『絶望』やって死にまくったりなw。しかしそんな紳一様も数字板では受だというリアル女性の怖さw。


 二番煎じでも三番煎じでも曲芸商法でもいいからヒロイン一挙に増やして属性別にまとめて、当時の絵で量産してくれないかなあと思う外道の俺。彩乃から下はいらんのよ……w。