眩しかった日のこと、そんな日のこと。

ナルキッソスhttp://stage-nana.sakura.ne.jp/)終了。トータル2時間くらいかな。銀色信者には切なくて第一章思い出すとすぐ休憩しちゃうの休憩したら忙しいまま放置してしまったorz。
さて、本作は表象面に関する実験作でもあるわけで、その実験については私は「文章書きの同人経験者」の立場からは、かなりの成功を収めているように感じる。


ただ、最後の最後、土壇場でボイスというものの威力が絶大すぎることを痛感せざるを得なかった。意図的に文字上でのセリフの表現が淡泊であること、心情描写がオミットされていること、これはボイスさえも排除することを念頭に置いた実験にしてはあまりに実力派過ぎる*1声優さん、綾川りのさん*2が演じているということもあり、銀色信者にはよけい痛いということを抜きにしても……文字の限界は厳然としてそこに存在するように感じさせてしまう。
たとえば、終盤の独白。「嗚咽する」という端的な述語以外、「うっ、ぐすっ、くっ」という陳腐な表現でもなく、表現し得ないボイスはやはりそこにあるのだから。*3


ただ、絵を極力使用しない、エフェクトを多用しないという、こういった作風でもADVが制作できるという一つの指針として、趣味の部分に生かしてみたいと思った。時間があれば、の話だけど。

一太郎ファイルが大学で使えないことにさんざん泣かされたこともあり、NScripterをプレゼン用ツールとして使うことも念頭に置きながら、再度勉強してみようかと思う今日この頃。

*1:もちろん、破壊的に威力のある実力派であればこそボイスの有無という比較をするにふさわしいという逆説はある。

*2:『みずいろ』片瀬雪希、『銀色完全版』佐々井朝奈、あやめ(第一章)担当。……だから破壊的だと…(つ_T)

*3:同様に、『デュエルセイヴァー』の最狂シーン、「いらない…あなたが一番いらない!」「ずるいよね、リリィ」にしても、あの歌織さんの神懸かった演技をボイスオフ&テキスト窓だけで表現できるかなんてことは少なくとも今の私には不可能だ。