境界線。
縞田理理の《とろいのです》。『ライトノベル』と『少女小説』
http://ririshimada.blog4.fc2.com/blog-entry-293.html
http://ririshimada.blog4.fc2.com/blog-entry-302.html
「CAXの日記」(http://d.hatena.ne.jp/./CAX/20050823)さんより。
たしかに、少女小説だけ別枠で扱われているような感触はなきにしもあらず。
特にウイングスは専門レーベルではない割にBL色がやたらめったら強いためかよけいに別枠だと思われるのかもしれない。8/29削除。
だからといって、少女小説がライトノベルに含まれないとは思わないし、現在のファンタジー小説の多くはわりと榎木・前田・ひかわ・流といった時代の「少女小説」と相互に影響下にあるとさえ思う。『龍と魔法使い』終盤のころから、いろいろとコバルト文庫のリアルタイム読者やってきたけれど、私自身「別枠として意識している」なんてことはあまり考えてこなかった*1。
ただ、ラインナップ的に男性が踏み込みにくいもの(BLがその典型だけど、X文庫ティーンズハードのベタ甘一人称も。)が増えてしまうと、どうしても壁を感じてしまうのかなあと。最近のコバルトはBL色を強めてきているし、『マリみて』で流入した男性読者への反発、あるいはコバルトに漂う男性観それ自体の変化*2、総合的に考えると、今後この状況が劇的に変わるかという点には否定的な立場を取らざるを得ない*3と思う。女性側の聖域・「男に踏み込まれたくない(幻想ぶちこわすから)」意識と、男性側の禁忌・「ついていけない」意識*4が、微妙に現代・非ファンタジーロマンスもののあたりに壁を構築しているような気がする*5。
男性読者が現在「少女小説」とくくられているものの面白さ(キャラ萌ではなく)を知ってやってくることで状況は変わるかもしれないと思いつつ、従来からの読者にとっては男性読者を意識した作り方をされるのはなんかつまらない訳で。難儀なオッサンだなしかし……。
最後に。
少女小説というかそっち系レーベルに一つ非常に切実な文句があるとするならば、放置と遅筆と打ち切りを何とかしていただきたいということ。
ぶっちゃけ特に高遠作品。つか『レイティアの涙』。あと打ち切り放置喰らった『聴罪師アドリアン』の復刊希望。
……結局これがオチになるんだよなあ、少女小説に言及すると…w。
しかもなんかまとまってないし……。