ぴぴるぴ〜。


撲殺天使ドクロちゃん』を読んだ20数名の女性の殺気を感じながら(こどものもうそうblog)
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 アニメ化、コミック化、韓国語版発売と絶好調な『撲殺天使ドクロちゃん』……でも耐性のなさそうな層に初手から薦めるには無理のある本。お約束に対する理解がないと辛いというより、あのうじうじした「ですます口調」の一人称自体が「おとな」には受け入れられないんだろうなと思う。

 でもあの文体ひとつをとれば、実のところ書評を課された女性層には、潜在的には見慣れたものじゃないのかなと思わずにはいられない。なんか「色分け前のティーンズハートってこんな一人称多かったよなあ?」と思ってしまう*1。当事者的な感覚で楽しめるかどうかという問題を、良くも悪くも一人称形式は抱えてしまう。



 もっとも、私自身が笹本祐一を文体の基準に持っているのでこの感覚の妥当性は無いんだけれど。

*1:実際、私はティーンズハート時代の小野不由美作品を最初に読んでしまい、しばらく十二国記を読む気がまったくしなかった。