あー、よかった俺だけじゃないんだ。

谷川新刊、ツマンネエと思ったのは俺だけじゃなかったんだな(笑)
現在の市場や傾向の投影だのアンチテーゼだのいう分析は巡回中ときどき見かけるんだけど、そういうことはとっくの昔にやり尽くされた(俺は『Missing』もそういう「投影」的なものに含めようかなと思っているし、麻生のような内面と社会的問題を扱う作品に限らずジュブナイルというジャンル自体に多かれ少なかれそういう側面がある。)感があって、今さら電撃でやることでもないかな〜と考えていた。


投影とかアンチテーゼとしてやる以上は「気づいた瞬間迫り来る底知れない悪寒」的な、痛覚に訴えるものが欲しいと俺は思うし、むしろ今市場が求めているのは、行き当たりバッタリや、あるいはスクリプト的な物語コードに乗っかっていても「もっとわかりやすいストーリー」じゃないかなと思っている。
今日借りてきた『奇蹟の表現 (電撃文庫)』にしても、元アウトローが教会で(中略)ハッピーエンド、てな古典的西部劇調だったし、最近のコバルト傾向見ていても、王子様の復権というかなんというか、高遠や榎木が数年前通ったところ(『東方の魔女 リダーロイスシリーズ(1) (リダーロイスシリーズ) (コバルト文庫)』だったり、『姫君と婚約者 (コバルト文庫)』だったり)を再びたどっているような気がしてならない。


エリコミ手放したことを激しく後悔している今日この頃。
でも西野司とDr.モローの単行本だけは死守している。