妹萌えとは……?

……と聞かれても私のツボじゃないですからねえ……、とバックレていたのだが、帰路でふと気づいた。
未亜って妹だったっけ?!」
妹系を規定するのが年齢と主人公に対する二人称(……とあと身長はどうだろう(笑))にあるとするならば当真未亜は立派に妹なんだが……

……妹萌えじゃなくて修羅燃えでしか認識してなかったぞ俺!(笑)。……てか水坂憐も同じだ……_| ̄|..........○

さて、妹萌えについては、基本的に従来の文学にもあるような禁忌性、慕われる条件も維持コストの必要性も無い「都合の良さ」という要素が一般的に説明しやすいが、これに加えて、葛西伸哉『アニレオン! 4』は少子化による幻想の肥大を挙げている。存在しないものに対してはどこまでも理想化できるわけで、リアル妹持ちが妹キャラを妹萌えとして認識できない傾向もこれで説明可能となるわけだ*1

これを強引に政治経済の話へ持ち込むならば、80年代のバブルやマイホーム願望、建築ラッシュによる転勤・転居の反動として、当時幼少期を過ごした少年がコミックやアニメ、ゲームといった二次元市場に至る頃「幼馴染み」キャラが希少存在として確立し、メインヒロインとしての位置を築き上げるのと似た構図を持っているといえる*2
現実の経済的、政治的流動とて、妄想を拡大させるという因果性により萌え市場からは無縁では済まされない。いやそれを研究するつもりはないんだけど。

*1:どこにでも例外はある

*2:再訪、故郷帰還系における幼馴染みも同じことだ。