まだ対談読んでるけど。

オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界
読み始めてみるとついつい引っ張り込まれてたり。
ロボットアニメ世代の人には対談だけでも1.9kの価値有りじゃないかな。
とはいえ、私の場合マップス未読よりもガンダムに関する経緯知識が不足していることが響くような気がするので、そのあたりもう少し注が欲しいかなあ……と思う。
人物や作品について概説的な注は付いているのに、対談でとりあげている「エピソード」は読者が知っていることを前提に書いているのが何とも。作品について語られたときに「作品についての注が必要な読者」をとりあえず一時的に外に置き、「作品についての注が必要ない読者」はエピソードを解っているという前提なのでしょうが、著者である稲葉先生自身も語るようにビデオもなく、また親のチャンネル支配権力が強くテレビが一家に一台だった時代の全エピソードを知っているというのはちょっと無茶でしょ、という疑問もあるし、特にロボットに関しては対談中登場した『スーパーロボット大戦』で使われたエピソードしか把握してないオタクは少なくない*1
もっとも、自分で調べる行動力がない人は手を出さないジャンルの本だといえばそれまで。


しかしまさか注の一角とはいえ「MMR」の三文字を見るとは思わなかったなあ……(笑)。

*1:現に私は『スパロボ』やるまではコンバトラーVについてそういうロボットがあることしか知らなかったし、ガルーダについても『〜α』で知った程度。またダイモスに至っては『〜A』だったか『〜D』だったかをやるまでは「歌えるけど知らない」状態だった。