最も危険なコンシューマーゲーム

名前:ディアドラ
出典:ファイアーエムブレム 聖戦の系譜

 前半第一章から三章のヒロイン。前半主人公のシグルドと結ばれ、後半主人公のセリスを出産する。
 ……とだけ書けばごく普通の世代交代・死にフラグSLGのヒロインみたいだが、プレイしていくとそんなに甘いものではないことがハッキリしてくる。

 というのもこのディアドラ、前半主人公シグルドの旧友であるアルヴィスの異父妹であり、第三章で行方不明になったあとは闇司祭マンフロイの計略によって、邪神の血をより濃く継ぐ者を生み出すためにアルヴィスと結びつけられる。ディアドラは記憶を消されており、アルヴィスはまったく白紙から彼女を愛し、後半ボス・ユリウスと後半ヒロイン・ユリアをもうける。で、第五章終了後シグルドは、ディアドラと二児を連れたアルヴィスと対面し、仲間と共に抹殺される。

 ( ゜Д゜)え゛っ?

 シナリオのハードさはもちろんのこと、そのカップリングは明らかにまずいだろう!
 なんというか、

恐るべし任○堂。

 主人公周辺だけでもアルヴィス×ディアドラ、後半は後半でセリス×ユリア(結局くっつけないが、初期ロットでは「セリスだけ本気になってる」のかプロフィールの恋人欄にユリアと表記される)の近親カプ。血筋的に怪しいクロード×シルヴィア。加えて疑惑も含めればエルトシャン×ラケシス。どうなってますか任○堂と○ーパー○ァミコンの倫理規定は。「『YU-NO』がリメイクできないのはこのせいだ」と糾弾される、悪名高いあの規定以後のエロゲなんか目じゃないくらいインモラルな全年齢ソフトを出してしまう任○堂の底力に脱帽。
やっぱ破壊力あるシナリオを創り出すためにはできる限り制限を付けるべきじゃないと思うね。



 あー、教員陣、なかでもU教授がここを見てないことを、念のため気休めながら祈っておく。
 Объект

 もっとも私は大方の予想通りにセリスとユリアがどうやってもくっつかないと知ったのと、ハンニバル説得に挫折した時点で積み込みましたが。少女漫画を基礎に持つ人間にとって、犯罪的でもなんでもない事項への倫理規定なんか物語をつまらなくする存在でしかないし。