言葉狩りか、それとも

 今日の講義で感じた違和感に「子ども」「子供」の表記の問題がある。
 パソコンで打ち込めば「子供」となんの躊躇いもなく出るのだから、参加者がそこまで深く考えているとは到底思わないのだが、この「子供」問題、案外根は深い。

 wikipedia「子供」

 経緯は概ねリンク先に書いているとおり。

 中学、高校、学部時代と、教職課程や子ども会活動など教育方面を並行的に歩いてきた私にとっては「子ども」と表記することが当然のように指導されてきたし、私のATOKも「子ども」がデフォルトで先に出る。
 私にこういった指導をしてきたのは、主に「供」は付随物を意味するという見解であり、同時に「複数形語源説」も「子どもの個性」の観点から否定されてきた場所である。この面において、私もまたサヨク的であるということだろうか。
 もっとも、私にとって「供」は動詞の漢字であり、「供する」「供儀」のイメージが強く、あまり使いたくないという意識がないわけではない。