覚え書き

回想

そういえば昔は「覚え書き」なんてカテゴリ置いてたんだっけ。 いつから使ってないのやら。 ついでに記憶にあるカテゴリ並べてみる。某ヲチはまあ定期的に出てくるから要らないだろw。

我ら死せる人見の巫女ゆえに。

ハルヒに関するメタ論だの作品世界外だのいろいろ出揃ってきたなあと思いつつ。たまには真面目な話、メタ方面で盛り上がってるんだから乗っちゃえと、あえてここで5年前に完結した作品、榎木洋子の『影の王国』シリーズを持ち出してみる。(加筆、再掲)ブ…

ワタシタチハキレイ

ひかわ氏id:KeiHがなんか投げてきたので。 てかあのさ、俺の思考&嗜好が普通の男性オタからかなりずれてるのわかって投げてきてるのかそれは。今も現在進行形で愁厳会長カコイイ!とか担任モエス!とかやってる腐れオタだぞ俺は。 そういうわけなんでこれは…

強襲、阻止限界点

読んだ後ちょこちょこ。古典的SF論のガノタ風解釈かな。 なんとなく思うのは、ライトノベルという宇宙空間からどかどかコロニー落としをかけてる最近の傾向を考えると、わずか一片でも地表に大穴を開けないと苦しいのかなということ。「自然主義」や「現実世…

香川県議会に関するメモ。

http://www.pref.kagawa.jp/gikai/ http://www.pref.kagawa.jp/gikai/jyoho/ketsugi/1711_t01.htm研究科MLで回ってきたものをメモ。 「ジェンダー」削ればただじゃおかねえとか恫喝・脅迫するのがいる中、「真の」とは吹いてますなあ。利権と逆差別の粉砕…

臓物をブチ撒けろ!

タイトルは「撒きますか 撒きませんか」とちょっと迷ったw。メモ 【東浩紀】ライトノベルブームと『ファウスト』の行方 http://it.nikkei.co.jp/trend/column/opinion.aspx?i=20051024gc000gc (グラディウスのえらい人、さざなみ壊変さんより) 先日の対談…

な、なんだってー!

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200503000272……『VS.5』……シリーズ完結…… ってちょーっと待ったらんかい。 正直今の俺はこう思ってる。 「また打ち切りか……」 2、3巻がハード展開、とくに3巻はフェアリースノウにも迫る勢いでの展開…

中村文献吶喊中。

「近世的表現」「戯作論」……ともに近世文芸作品を対象とする文学論。 近世の文芸娯楽作品と、現代娯楽作品、なかでもサブカル・ヲタク系作品との相似性がつい目に付く。 近世娯楽作品が持っていた、儒学思想を筆頭とするある種の予定調和、基本テンプレート…

逆襲の二次元

そろそろぶちこわしていい? 同意できるところは多いんだけど、「脳内家族化」「脳内嫁」とかそういうのもすっ飛ばして完全に逝ってしまった*1人間としてここだけは突っ込んでおきたいんだわ。 努力という恋愛資本主義的行動をとる女性二次元主人公を「アナ…

電波男と「腐女子」・その1

電波男関係の巡回で見かけるのが、 ・結局著者も特権階級にいる一部の人間でしかない。 ・女性オタに関する考察が全くない。 というもの。喪男の観点からいえば、 前者については小谷野敦という前例があるだけに同感と云うほか無い*1。 後者については本田氏…

電波男と「腐女子」・その2

「面白いけど結局負け犬と同じこと言ってるね。」 「この人結局セレブ入りでしょ?」 今日聞いてきた非オタ女性の意見。 そういうわけで、引き続き「女性オタク」と二次元妄想について考えてみよう。 本田氏は女性オタクについてまったく触れないまま「アナ…

日本は晴海を中心とした801の国である。

リアルで危険企画第1弾。 12日未明、2chハングル板仕事スレ休憩所にて生物*1兵器によるテロが発生した。運悪くリアルタイムで居合わせた大学院生によると、直後の風景は以下の通り。 うぉえっぷ 〃⌒ ヽフ / rノ Ο Ο_)*** まー端的に言うと、「かの国…

神秘と東洋人

終戦のローレライ(2) (講談社文庫) ようやくローレライを回収し、その概要が語られるところまで読んだ。それにしても、日本の小説であるためとはいえ、偶発的に超常の力が備わる存在は概して東洋人であることが多い。 主人公を飛躍的にパワーアップさせるの…

「隠し要素捜索」という時代と、現在のゲーム。

昨日の土曜講座で、「裏技」「隠しキャラ」がファミコンブームに荷担したことについて述べられた。たしかに、隠し要素が発見され、友人間での話題等で使用できるということは、ブームを引っ張るに十分な要素だっただろう。 しかし、そのバグや「隠し」がブー…

禁断症状とおとボク体験版

即日完売の煽りを喰らってしまったので体験版やり直してみたり。 通常版流通の暁には月鎌視点から考察していきたいなと思っているのだが、とりあえず体験版(2話分)について目に付いたことを再掲。 祖父の遺言で(『マリみて的』あるいは『笑う大天使』的…

韓国ラノベ。

Y先生から韓国でもラノベが出版されているとメールで教えられたのでちょっと調べてみた。 出版元は「ニュータイプ」韓国版出版元のDAIWON.I.C、レーベルは「NT NOVELS」。 で、200冊弱の表紙を全部見て思ったこと。 「これとかあれとかよく出版できたよ…

小倉秀夫弁護士ブログから二点

http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/e/8474a2aefb9b2beacaf7c1c166174b6d 大谷が年明けに発言した自己正当化に対する、小倉弁護士のコメント。 不真性刑法屋思考の私としては、実に簡潔明瞭で好感。 で、同じ小倉弁護士のブログより 他人の私的領域においてそ…

恋愛と格下意識

今日もやじうまNow Reading!さん(今後ともよろしくです)からネタを引っ張ってきてしまう怠惰な私。 「好き」という感覚と、「保護・支配」が紙一重というか根幹というかであることはヲタならそれなりに自覚しているはずだと思う。エロゲ的な献身にしたって…

「ロリコン」という概念。

ロリコンとは、日本では、一般的にロリータ・コンプレックスの略として使われる。 しかし近年の日本文化、主にマンガの研究により、創作物等において「幼い」ものとされる、外見、等身、顔の内部の造形(額から上と、目から下のバランスなどの観点)等から、…

答えになってない。20点(司法試験論文式採点)(2315追記訂正)

歯車党日記さんに大谷昭宏の回答届く。答えには全くなっていないけどな。 コメントにて指摘をいただきました。 回答は歯車党日記さんに対してのものではなく、NGO-AMIさんの公開質問へのものでした。 大変失礼いたしました。ここに訂正します。 なんでこんな…

というよりメモ。

http://maijar.org/word/tukibetu/200412_2.htm#041225 ライトノベル10大ニュース。……研究の方向性とほぼ同じところを早見<ウォーターウェイ>裕司氏が歴史的にまとめてしまっていることを知りがっくり。私は90年代以後に絞り込んでいるとはいえ、ちょ…

ヲタク的トランスジェンダーについて その1。

ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)作者: 宮野ともちか出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2003/07/29メディア: コミック購入: 2人 クリック: 127回この商品を含むブログ (114件) を見る 女装を趣味とする少年・由紀(ヨシノリ)と、年下の幼馴染み、…

スピーズ博士に教えられた参考資料のうち、藤本由香里『私の居場所はどこにあるの』について調べていたら遭遇したTINAMIでのインタビュー。 http://www.tinami.com/x/interview/ 前半の3ページ目がヲタ文化関連だが、「ソフ倫」という存在が抜け落ちている…

耐性ゆえの無感動(文体限定)。

図書館に『トランス・アトランティック』が届いた。S先生絶賛の「訳」であり、おそらく論文主査となるN教授の著作として読んでおく必要性を感じ、同時にぶっとんだ文体のポーランド文学がどのように訳され、表現されるのかにも興味があったからまず図書館…

身の程を知りなさい、豚。

アメリカのジェンダー・家族バイアス的構図の数々と比較して、日本独自といえるものに「背中合わせ」の構図が該当するらしい。表彰領域の先輩からは「歌舞伎における『粋』な男女関係をあらわす構図」が起源とのこと。 とはいえ私が背中合わせの構図を提示し…

女性上位の構図

ジェンダー・家族の写真等についてGoffmanとは異なった構図を捜すことが講義を通じての宿題になった。たとえばそれは家族写真使用広告の構図であったり、仕事や観光の写真の男性と女性の配置であったり、女性の手つきだったりする。 こういった分野で「Goffm…

言葉狩りか、それとも

今日の講義で感じた違和感に「子ども」「子供」の表記の問題がある。 パソコンで打ち込めば「子供」となんの躊躇いもなく出るのだから、参加者がそこまで深く考えているとは到底思わないのだが、この「子供」問題、案外根は深い。 wikipedia「子供」 経緯は…

警職法、刑事訴訟法

忍び寄る警察国家の影(うろ覚えより)。 最近秋葉原での職務質問および違法スレスレの持物検査が行われていることに関連して。 ヲタクという人種は、実はそれなりの比率で公務員試験・司法試験突破者・経験者あるいは現役浪人だったりすることもあって、結…

「プチ萌え」とヲタク的特権意識

やじうまNow Reading!さんより「オタクとマルクス主義」。オタクの持つ特権意識をサックリやっている点で面白い。 オタクの特権意識の原因たる「『萌え』なるものを理解しているのは優等人種であるオタクのみ」的な言説は、おそらく「かわいい」と「萌える」…

『物語消滅論』…物語が社会を動かし始めた

物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」 (角川oneテーマ21)作者: 大塚英志出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/10/01メディア: 新書購入: 6人 クリック: 69回この商品を含むブログ (123件) を見る 物語に描かれたロマンや、小…