出版社を動かれると追うのが大変だ。

 『夏街道』→『水路の夢』→『精霊海流』→『ずっと、ここにいるよ』だと割と長い間思っていたが、『夏街道』→『水路の夢』→『夏の鬼・その他の鬼』→『精霊海流』→『ずっと、ここにいるよ』、が正しいらしい。EXノベルズ自体短命に終わった新書レーベルだとはいえ、ちょっと凹む。とりあえず図書館で予約。

満ち潮の夜、彼女は (ミステリーYA!)

満ち潮の夜、彼女は (ミステリーYA!)

 で、こっちを借りてきた。


 高校生時代に先輩から『夏街道』をもらった頃の自分はどっちかというとコメディとアクション派だったので、早見裕司作品はのめり込めなかった。それが今どっぷりはまっているのは、年をとってノスタルジーが強くなったというよりも、「図書館奥の空間」という要塞、居場所こそ、俺が追い求めているもの、作りたいものなのだと自覚したからかもしれない。
 人の趣味を抑圧したり、二重基準を平気で使う教師が大嫌いで、けれど知らないことを知っている、とりわけ休みのたびに遠い土地のことを持ち帰ってくる、本好きの教師を目標として、漠然と取っていた教職課程の終了が近づくごとに「俺は居場所としての図書室を作りたい」と思い始め、司書教諭資格と司書資格をとった。社会科じゃ倍率高すぎてやってられないのもあったが。生徒が図書室を「居場所」とすることが、司書教諭の業界からは必ずしも歓迎されていないこともわかっている。文学研究の道にも踏み込んだ。結果下手の横好きで駆け出し未満の研究者を(今のところ)やっている。書いておきたいことがある間は、所属はともかくとして続けると思う。


 お寺へ行った後、72のちーぐるを確保。さすがに組んでいる暇はなさそうだけど、SP型番なので品切れになってからでは遅いわけで。それにしてもC帯までしか組んだことがない(それも小学生時代の話で現C帯のT-2を見事に挫折。まともに組んだのはB帯2機だけ)感覚なので箱が実にバカでかい。


 ……格納庫というか積み上がった箱がそろそろ……orz