愛〜 それは〜 気高く〜♪

 ベルばらと言えば原作よりもヅカ版。さんざんTVでやってた杜アンドレと一路オスカルな世代。
 軍事板ネタ質問スレでの「愛こそ最大の武器といいますがその威力はどれくらいですか」に「空が落とせます」というのを思い出す。

 なにかしら「病んでいる」ことと、「熱い」ことは紙一重であることは言うまでもないが、「病んでいる」場合の熱さは、その動機がすべて当事者の内側から出てくることにある。その意味では本作は「愛」という一言に説明を任せるべきではなかったと思う(もちろんそれは「正義」とやらにもいえることだが)。枯葉による再定義もなにか物足りない。
 そんなことを考えながら終盤のやりとりを白々しく見てしまうのは俺自身の老いであると同時に、シリーズを通しての性悪メガネの追い詰められ具合が軽いからであるようにも見えてくる。どこかの矢神遼や穂村響みたく徹底的にやってくれればあるいはw(何)。