行き着く先は武装アウトローしかない。

 青少年の無力さを引き受け、しかしそれでも文学として希望とカタルシスを求めるなら、無力の原因たる枠組みを逃れ、かつそれを維持するための武装が必要不可欠である。余所者であり少女であり武装しているキノはその典型といえるだろう。