いい加減飽きねえのか撃つ撃つ詐欺。

 ひとことで言うとノストラダムス世代を無礼んなよ?」としか。
 あの頃の盛り上がりからすると金豚じゃあまりにも役者不足なんだよな……w。


 『北斗の拳』の功罪で、一番大きいのはポストカタストロフの世界や無政府状態を見える形にしてしまったことだと俺は思ってる。
 一面では、多少ハチャメチャになったとしても人類ってのは結構しぶとく生き残るという、焼け跡派文学とか山田風太郎*1みたいな一種の楽天性。
 もう一面では、支配者がいなくなったところでそこにあるのは弱肉強食の物理的暴力の世界で、結局弱者は弱者のままでしかない、という現実の可視化。
 さらには、震災とサリンでそれが日常と紙一重の世界だということも知ってしまったが、心情的にはいろんなものを共有しつつも「遠い場所で起きている」という実感も得てしまった。「ああ、日本って意外と広かったんだ」と(まあ乗り鉄やってるとイヤでも広さを実感させられる。たとえそこに待ち時間がほとんど無かったとしても)。


 そんな状態で「ミサイル一発」じゃ脅しにも危機感にもならんぞ……。新潟に奥尻に宮城に……震災以降どんだけ地震があって火山活動があったと思ってるんだ。




 哲学方面で、決定論だったか宿命論だったかの小話にこんなものがある(ラッセルについての講義で聞いた記憶がある)。
 「俺がドイツ軍の空襲で死ぬかどうかが運命で決まっているのなら、心配すること自体が無駄だ」。
 2chの流れを見てるとどうもこいつを思い出す。

*1:彼は後年テレビ等で、東京大空襲ので見た老婆や、人々の記憶を語っている。また、大空襲のさなかに犯罪にいそしんでいた連中を見たと思われる記述が『戦中派不戦日記』に綴られている。