セスランはラヴァよりあぶないやつだと思うね。

 乙女ちっく少女(浮城出身の母)の影を背負い、昔ながらの男性像(男性魔性の父)を憎みきることもできず、欲望のままに生きる女性(女性魔性)や社会に流されるだけの人間(祖母)を軽蔑し、理想の家庭を夢見る聖域(浮城)のなかで少女たちを見つめ続ける。


 もしそんな男が理想家庭構築の当事者として救われるとしたら、そこにあるのは魔性が求めるものより悪質でおぞましいものだろう。それは、白の我の強さと奔放さを許容する藍絲が戯れに彩糸に向ける視線や、闇主が半ば遊びとしてラスに向ける視線がもたらすものよりも、制度的に縛り上げられた空間であろう。
 もっともそんなことを考えると、相互に許容と束縛と依存をローテーションできる面々こそがもっとも安定したところに行き着くわけで、結局一番うまくやるのは邪羅だろうという結論に行き着いてしまう。乱華は強くあろうとするあまり完全にマッチョになってしまい、ラスに自らを凌駕する強さを求めたのが間違いだったが。
 

 ……なんてことをアイマスSP発売直前に考えてしまうあたり困った話である。別に千早がラスっぽいとかそんなことは考えていない、うん。
 ああん? 凸がリーヴィだと? OK、紅蓮姫、好きなだけ食え。