いったいどこへ行くんだろうなあ……。

第8回 ポピュラーカルチャー研究会
アニメーションと洋裁文化に見る
文化流用とメディア
日 時:2009年3月3日(火) 13:00 〜17:00
会 場:京都国際マンガミュージアム 多目的映像ホール
主 催:京都精華大学表現研究機構
共 催:京都国際マンガミュージアム
一般参加自由 申込不要[ミュージアム入館料 500円(一般)] 
どなたでもお気軽にご参加下さい!
http://www.kyoto-seika.ac.jp/hyogen/news/090303pcken8.html

【研究発表概要】

1.cultural appropriation」のファン討論 ─『アバター』と『ヘタリア』の場合
(杉本・バウエンス・ジェシカ/京都精華大学マンガ学部准教授)

米発のアニメ『アバター 伝説の少年アン』(Avatar: The Last Airbender、2005年 ~現在)は、日本アニメの影響下で国外で制作され、近年、最も成功を納めたアニメ作品である。しかし、2009年に予定された実写版のキャスティングに多くのファンからの意義が唱えられ、そこでは「他者の排除」と「cultural appropriation」(「文化的流用」もしくは「文化的盗用」)とする問題があがっていた。そしてファンとアンチファンとの間の闘争ともいえる討論に火をつけたのが『ヘタリア Axis Powers』(ウェブコミック2003年~現在。2008年に単行本化)という作品である。これは日丸屋秀和によるベストセラーになったマンガで、2009年1月からアニメが放映されるようになった。正式な英訳は無いものの、「スキャンレーション」といわれる、ファンによる英訳がインターネット上に流用され、これにより様々な国々で熱い支持を得た。その一方、「問題作品」であるとして猛反発されることもあった。一つの国全体、もしくはその「国民性」を可愛いキャラクターで表現することは不適切な「cultural appropriation」とされる。

 さっそくアカデミック系でも餌食になりますた。