そういや、終わったわけだが

 結果として、俺にとって『CLANNAD』はあんまり「何かが残る」作品ではなかった。『ONE』のような圧倒的なものを感じなかった。
 端的に言えば、個々の要素が使い古されすぎていた。で、ひねりも少なかった。「おお!」と思えるところも片手で足りた。当然ながら泣きのツボにも入らなかった。同じ露骨な「泣かせ」狙いの作品でも、どっちかといえば『この青空に約束を』や『銀色』『朱*1』の方が、背中に「ぞわっ」ときたものだ。


 始める前の時点で「Kadzukiは属性が違うからプレイすると塩の柱になるんじゃね?」などと言われていたのを、杏vs.椋とか、渚のあとにアパートに滑り込む杏とかアパートに足繁く訪れる智代とかそのあたりの妄想タービン回しつつ乗り切ったわけだが、それでも「ことみルートは良かった」としか思えなかった。そろそろ『AIR』やるかねえ。


 まあ『車輪の国 向日葵の少女』やりながら、垂れ幕に「向日葵の花言葉って大輪だと『高慢』だよな、ふひひw」と様式美を見る悪党の考えることだけどな。

*1:ただし最後の船上でぶち壊し