あかりん。

ナイトウィザード第二話。

設定に付いてこれるかどうかがやはり最大の課題。掛け合いやキャラは一定の水準にはなっていると思う。柊の扱い(下がる男、下僕扱い)やエリスの順応(月衣について、アンゼロットの小難しい説明のあとに、非常に実践的wな使い方を描く)など、設定への導入も単体としてはうまく描けているのだが、どうしても私は原作派の目だから擁護になってしまうな。


そいでもって、原作わかってると「次はこう来る!」の予想と期待、でその結果に盛り上がれるけど、実施のとこ初心者はどうなんだろう、という意識をより強くする。
たとえば第一話終わる段階で、「柊の学年が下がる」のはかなり確度の高い予想だし、「増援:あかりん」とか、くるぞくるぞ、がキター!になるのを、原作派は楽しめる(むしろ「誰が来る」まで楽しめるw)。
「くるぞくろぞ」はサメ映画やホラー映画の定番ではあるけれど、初心者の「くるぞくるぞ」と原作派の「くるぞくるぞ」はどうしても食い違うしなあ。


でもって、TRPGやってると常識になってる「弱点」や対モンスター戦術。特に柊が付与魔法使ってることは、多くのアニメが単能形のキャラ立てを前提としているような状況を考えると、初心者には不可解に映るかもしれない。
ロンギヌス00が出てきたり、というファンサービスもネタの一環にしか見えないだろう(いやまああのPCの存在からしてネタだが)。


もしかしたらアニメ版『ナイトウィザード』は不可解な部分をニコニコのコメントや2ch、会話によってTRPG経験者に説明させることを通して、TRPGそのものへの導入としているのではないかということをふと思う。オールドオタクウザイ、にならなければいいのだけどもw。


幻想主義 (カドカワコミックスAエース)

幻想主義 (カドカワコミックスAエース)

TRPGの風景等は『幻想主義』がなかなか面白く描いている。
微妙にGMの描かれ方がステレオタイプだったり、TRPG経験者にはつい突っこみたいところもあるけどw(http://d.hatena.ne.jp/Kadzuki/20060413#p1)。