限りなく果てしなくいちゃいちゃ。

『白い花〜』読了。パズルとしては面白いけどなんか終盤ばたばた無理矢理感。構成重視な理系審査員が多いせいかもしれないけど、描写の巧みであることを措けばかなり安易な作品だと思う。

風の王国』読了。端的に言うと、「ベタベタいちゃいちゃ系」とでもいうべきだろうか。当初まったく望まない婚約ないし結婚が、なぜかお互い惹かれて〜、というきわめてよくあるパターン。最近だと『銀の一角獣』、古くは『お伽話を語ろう』などなどの展開。しかも延々終われないという末路が透けて見える。例によって相手役が主人公に惹かれる裏付けもない。『姫君と婚約者』(エンドレス入る以前の序盤に限定)はまだそれなりに裏付けあったんだなあと思ってしまうほどに。
以前他学部受講の中国文学史王昭君の婚姻を非常に前向きに評価した詩人の講義を受けたことがあるが(たぶんK特任教授だったと思う)、つまりはそんな話。


ま、そういう話は嫌いじゃない、というかむしろわりと好きなんだけど。


10月新刊は毎年恒例BLフェア。見慣れた作家名がごーろごーろ。実に久しぶりの『夢の宮』ですなしかし。よりドラCDの二枚目には『レヴィローズ』が収録されるとはいえ、10月号の部数伸ばすのは断固拒否の方向で。